〜地球から脱出するまでの日々の記録〜

2014/01/24

親父と写真と私



今日も横顔写真を紹介したいのだけど
ひとつだけ、親父と写真の話を、ひとつだけ


自分は今まで親父から(母親もだが)

一回も褒めてもらったことがない。
あったとしても冗談半分、いや冗談で

テストの成績が良かったときも
サッカー大会で優勝したときも

高校の受験に合格したときも
会社に就職が決まったときも


一切褒められない


むしろ家庭でそもそもあまり話をしない
外では無限に話すんじゃないか思うくらい話すくせに
帰ってくると巻いたねじが切れたかのように口を閉ざす
社会人になって実家に帰ってもポツリポツリ言葉を交わすだけ


そんなある日、自分と親父史上最大の事件が起きた


横顔写真yocogaoが某ファッション雑誌に掲載された

事件はこのことではなくこのあと

一応報告ということで、ほらよっと親父にも見せた

じーっと眺めたと思いきや、すっと席を立った。

はい、交流終了と思って自分も席を立とうとしたら




『これはいいな』




去り際、親父は確かにそう言ってトイレに入っていった

ぱたん




トイレの扉が閉まっても自分は動けずにいた

母親の料理をする音が聞こえてくる
夢ではない


事の重大さがこみ上げてくる

『親父がついに褒めたんだけど』

母親にさきほどの大事件を伝える

『あらそう、よかったわね』

(ええい、こちらも相変わらずぶっきらぼうめ!)


とにかくこの事件を境に自分は親父に作品を見せるようになった


直接会話をするのはまだちょっと照れくさいときもあるが
写真を通してならお互いリラックスして話すことができた



もうひとつ(ひとつだけと言っておいて)
横顔写真を撮った友達の女性から

『家族に撮ってくれた私の写真を見せていろいろ話をしたよ』

という話をしてくれた
それがとっても嬉しかった
自分が撮った写真が誰かの家族や友達との話の場を作るのに一役買っていた


なんで撮っているのとよく聞かれる
今って思った瞬間をみんなにも見せたい
というのもあるけど一番の理由は



喜んでくれるから


自分で言ってて恥ずかしいのだけれど






表現は人を繋げてくれる
Expression connects people. 




















with my father

to be continued
bye